fashion_heian_kizoku_woman_juunihitoe (1)


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名無しの歴史部員 ID: ID:SX3

スレタイ通りのスレですわ
源氏読みたいけど敷居が……と仰る御仁の為に
ちょっとした解説もつけますわよ

Q.何故お嬢様口調なんだ
A.日本一美しい文学を表現するにはそれを語る言葉も美しくあらねばならぬのですわ




 

2名無しの歴史部員 ID: ID:SX3

女性
1 按察使大納言北の方(源氏の母方の祖母の方)
2 按察使大納言北の方(紫の上の母方の祖母の方)
3 六条御息所
4 桐壺更衣
5 朱雀院女二宮(落葉の宮)
6 源典侍
7 空蝉
8 夕顔 
9 明石の尼君


男性
1 空蝉の弟の方の小君
2 伊予介
3 按察使大納言(源氏の母方の祖父の方)
4 桐壺帝
5 紅梅大納言 
6 蛍兵部卿宮
7 髭黒
8 宇治八宮
9 浮舟の弟の方の小君




4名無しの歴史部員 ID: ID:B08

日本一美しい文学を語るには中身の美しさも大事だよね
顔ハラ




5名無しの歴史部員 ID: ID:se8

為になりそうなスレの予感




6名無しの歴史部員 ID: ID:A4g

ええやんンゴですわ




7名無しの歴史部員 ID: ID:SX3

1 按察使大納言北の方(源氏の母方の祖母の方)

桐壺の巻にしか登場しない脇役ですけれど、
小さい頃の源氏に影響を与えたという点で重要かつ魅力的な登場人物ですの
名家の出で、夫の遺言を守り一人娘を入内させ、彼女が後宮で恥ずかしい思いをせぬように心を砕きますの
一人娘が桐壺帝に愛されるあまり夭折したあとには、
美しい言葉を以て帝を批判させる気概も見せる偉大な母上様ですわ




8名無しの歴史部員 ID: ID:Jgi

深いですわ




12名無しの歴史部員 ID: ID:SX3

2 按察使大納言北の方(紫の上の母方の祖母の方)

紫式部姉貴はしばしば源氏の中に境遇の似通った人物を置きますの
この方もその一人ですわ
按察使大納言の北の方でありながら、夫に先立たれ、
一人娘の入内がかなわず、
そのうえ一人娘が兵部卿の宮の毒牙にかかり脇腹の娘を産んで亡くなると、
その子を実の子のように愛し育てましたの
彼女のやさしさとたしなみは「まあ、困った人ね。
生き物をいじめると仏罰が当たりますよといつも申し上げておりますのに」にはっきりと見えましてよ




14名無しの歴史部員 ID: ID:SX3

3 六条御息所

大臣家に生まれ、将来の中宮候補として入内し、
もちろん本人もそれにふさわしくかな文字が美しく、
和歌や音楽の嗜みも深く、手紙の紙や香りにも気を遣うまさに当代きっての貴婦人ですわ
なのに東宮と死別したのがこのお方の運の尽きですわ
源氏の毒牙にかかり、六条御息所の方は夢中になるのですが、
源氏は「この人思いわ……なんかやだ」で捨てられてしまいますの
その恨みを貯め込んだ挙句生霊と化して多くの女人に憑りつき、
死後も成仏できずに悪霊としてさまよいますの
こんな立派な貴婦人が……気の毒ででなりませんわ




15名無しの歴史部員 ID: ID:SX3

4 桐壺更衣

桐壺の巻にしか登場しない、
主人公の儚い母という事以外の説明はなされないクッソ哀れな人物ですけれど、
桐壺帝が狂うほどに愛したくらいですから不思議な魅力のある女性ですわ
音楽家として優れたたしなみを持ち、宴会で歌う和歌も並大抵の出来ではなく、
そのうえ花がにおい立つような華やかな美人で、
人柄も感じがよく穏やかな人であったと伝えられていますわ
こんな素晴らしい女性が父が大納言で終わったばかりに更衣として入内、
その結果帝と子供を残して二十歳ばかりでなくなるとか悲しいなあ……




17名無しの歴史部員 ID: ID:SX3

5 朱雀院女二宮(落葉の宮)

女三宮を得られなかった柏木が悔しさのあまり形代として迎えた形ばかりの妻ですわ
和歌にも音楽にも嗜みがあり、妹の三宮よりよほど出来がいいのに、
柏木には愛されず、彼が例の事件で悶死すると、
降嫁した内親王の誇りを守るため一生未亡人を貫き通そうとしたのに、
あはれ源氏の息子の夕霧の毒牙にかかってしまいますの
しかもその過程で一番自分を理解してくれていた母(一条御息所)も失いますの
源氏ほんへではそこまでしか描写されませんけれど、
一応宇治十帖では夕霧の正妻として大事にされたとありますけれど、
男で運命が決まった女のためしとして、可哀想でなりませんわ




18名無しの歴史部員 ID: ID:SX3

6 源典侍

源氏ほんへでは道化役ですけれど、
実はこの方、貴婦人としては六条や明石にも劣らぬ立派な女性ですの
彼女が雨上がりに琵琶を弾きながら美声で夕顔の歌を歌うシーン、
情景が目に浮かぶようですわ




19名無しの歴史部員 ID: ID:SX3

7 空蝉

源氏を拒んだ数少ない女性の一人ですわ
この方も両親、せめて父中納言さえ存命であれば
桐壺帝の更衣として入内し、華やかな宮中生活を送れた筈なのですけれど、
運命は彼女に別の道を用意しましたの
両親と死別、まだ幼い弟をかかえ、その子の将来を考え、
自分よりも年上の息子がいる愛媛県知事に嫁ぎましたの
中流の女が面白いよと悪友に吹き込まれた源氏の毒牙にかかり、
一度目こそ体を許すものの、
二度目は受領の妻としての誇りから源氏を拒みますの
その意志の太さ、伊号から来るソナー(女の誇り)むっちゃ感じるよ……




20名無しの歴史部員 ID: ID:SX3

8 夕顔

「みすぼらしい夕顔の花も輝いて見える美男子ですわね、
さては貴男様は名高い源氏の君ではなくて?」
(この一言に彼女の魅力が)凝縮されているんだ




21名無しの歴史部員 ID: ID:SX3

9 明石の尼君

明石の君の母で、母方の祖父(当時の遺産相続を考えるとこちらが妥当だが、父方説もあり)は親王という名門の出ですわ
変わり者の夫が近衛中将の地位を捨て播磨の受領となった後も、
夫を信じて彼についていき、一人娘を立派な貴婦人に育てた彼女、
孫娘の将来を案じて娘に手放す説得する理知的な人物ですわ
その甲斐が将来の中宮の祖母、天皇の曾祖母なのですから、
源氏ほんへの中で一番苦労が報われた人物ですわね




25名無しの歴史部員 ID: ID:SX3

男性陣はあまり語ることがないので4番以外まとめますわ

1 空蝉の弟の方の小君 源氏「つれない姉ちゃんと違ってお前は可愛いなあ……」と一緒に寝る(意味深)程の美少年
2 伊予介 息子より年下の妻に入れあげる色欲は残念だが、彼女を継室として大切にした漢
3 按察使大納言(源氏の母方の祖父の方) この人が「私が死んでも娘は入内させてね」と遺言したのが全ての始まり
5 紅梅大納言 真木柱を大切にし、継娘もかわいがるマイホームパパ
6 蛍兵部卿宮 真木柱を大事にしなかったのは減点だが、愛妻家で芸術家肌の人物
7 髭黒 玉鬘を息子と共有しようと邪念を抱いた源氏のたくらみを打ち砕いたファインプレイヤー
8 宇治八宮 愛妻家、浮気したのは減点ポイントだが二人の娘を立派に育てた
9 浮舟の弟の方の小君 浮舟に似ていて上品な少年、かわいい
空蝉にはじまり浮舟に終わる源氏の女人を彩る登場人物




26名無しの歴史部員 ID: ID:SvS

男性陣全然覚えてないわ




引用元:源氏物語に登場するわたくしのお気に入りキャラ(男女)で打線組みましたの