1名無しの歴史部員 ID: ID:muK

はい




 

2名無しの歴史部員 ID: ID:muK

というわけで解説していくで




4名無しの歴史部員 ID: ID:muK

需要あるか分からんけど
……あるよな?




13名無しの歴史部員 ID: ID:muK

さて
珍国家といえばシーランド公国やらハットリバー公国、ナウル共和国あたりが有名かもしれんが
どれも所詮は一発屋みたいなもんで、面白エピソードがいくつもあるわけではない
そこでワイが世界一に推す珍国家は
ズバリ、『アルバニア共和国』や






19名無しの歴史部員 ID: ID:PPw

イタリアに併合されることしかしらん




21名無しの歴史部員 ID: ID:muK

アルバニア共和国は地図に上げた通りバルカン半島の南西部に位置する小国で、珍エピソードに事欠かない実に面白い国なんや
さらっと例を挙げてみると、

・ねずみ講に引っかかって国ぐるみで破産した
・数十年前まで全世界と断交していた(あの北朝鮮とすら断交している)
・世界で初めて無神国家宣言を発令し、宗教の信仰を違法とした
・ヨーロッパなのにイスラム教が主流派(にも関わらずブルカもヒジャブも着ない)

みたいな感じ




25名無しの歴史部員 ID: ID:muK

最初のねずみ講の話が一番有名かもしらんね
世界史を履修した人だと、アルバニア決議でちらっと名前を聞いたことがあるかもしれない




28名無しの歴史部員 ID: ID:muK

こうしてまとめてみると訳わからんネタ国家に見えるが
歴史的背景も多分に関わってたりするので、とりあえずアルバニアの歩んだ道のりについて近代から解説していこうと思う




31名無しの歴史部員 ID: ID:PPw

ソ連に寄って中国に寄って最終的に頼れるとこなくなったから鎖国したんでしょ?




37名無しの歴史部員 ID: ID:muK

>>31
頼れるところがなくなったというか
勝手に断交したというか……
まあ全てはホッジャの思想によるものやな




33名無しの歴史部員 ID: ID:muK

それじゃ本題
バルカン半島は地域的にはヨーロッパに入るんやが、15世紀以降は長らくオスマン帝国の支配下にあった
オスマン帝国ってのは、15世紀~19世紀にかけて中東を支配してた強大なイスラム国家のことやな
アルバニアもその例外ではなく、当初はオスマン帝国の支配下にあったわけや
その影響もあって、アルバニアはヨーロッパでは珍しいイスラム教が主流派の国になった
現在でも国民の過半数をイスラム教徒が占めていて、ヨーロッパでは唯一OCI(イスラム協力機構)に加盟している




34名無しの歴史部員 ID: ID:Xrn

アルメニア
アルバニア
アルジェリア
の3つは国名しりとりでア攻めされたときの返しとして有効




36名無しの歴史部員 ID: ID:ph5

ユーゴと仲良くしたい→コミンフォルム脱退!?ソ連と仲良くしよ
ソ連と仲良くしたい→チェコスロバキア侵攻!?こんなんアカンわ、中国と仲良くしよ
中国と仲良くしたい→アメリカと仲良くしてんじゃねえよ
→鎖国




41名無しの歴史部員 ID: ID:P4A

無心国家宣言(イスラム教が主流)

どういうこと??




44名無しの歴史部員 ID: ID:muK

>>41
その辺も含めてきっちり解説させてもらうで




42名無しの歴史部員 ID: ID:muK

そんなイスラム国家アルバニアに変化が訪れたのが、19世紀のオスマン帝国の弱体化や
オスマン帝国は近代化に遅れ、欧州列強との戦争に負け続きで国内がズタボロになってたんや
そんな状況に乗じて、アルバニアは1912年に独立。少しずつ近代化を進めていった

が、「欧州情勢は複雑怪奇」なんて言われるように当時は目まぐるしく情勢が変わる動乱の時代でもあって、WW2の初めにはイタリアの侵攻を受けて属国化したり、ドイツに占領されたりとなんやかんやあった
なんやかんやあったけど、抵抗運動の甲斐あって1944年には再び独立を果たすことができた




48名無しの歴史部員 ID: ID:muK

というのが、まあ戦前の話。
ここまでの歴史を見た限りでは、それほど面白い国というわけでもない

しかしここからが本番
戦後、アルバニアの政権を握った“奴”が全ての発端やった
そう、みんな大好き共産主義者のホッジャや




51名無しの歴史部員 ID: ID:muK

戦後に権力を握ったのが、共産主義者のエンヴェル=ホッジャ
コイツこそが、アルバニアの歴史を面白おかしく染め上げた全ての元凶や
1946年には、エンヴェル=ホッジャを第一書記とするアルバニア人民共和国が成立した






60名無しの歴史部員 ID: ID:kuy

久々の解説スレや
解説スレ自体風当たり強いけどだからこそ応援するで




62名無しの歴史部員 ID: ID:muK

ホッジャは凄まじいくらいのスターリン主義者で、スターリンを批判した勢力に徹底的に喧嘩を売っていった
(スターリン主義てのは、スターリンを軸とする共産党の一党独裁&反抗する人間は粛清しまくりの独裁的共産主義みたいな感じ)
スターリン批判と聞くと、「アレか」とピンとくる人もいるかもしれない
1953年のスターリンの死と、フルシチョフのスターリン批判やな
西側陣営からは「冷戦の雪解け」なんて言われたりもするけど、生粋のスターリン主義者だったホッジャは当然フルシチョフの路線変更に激怒した




63名無しの歴史部員 ID: ID:muK

フルシチョフの融和路線に激怒したホッジャは、あろうことか1961年にソ連と断交
1962年には社会主義国家間の経済協力機構コメコンを脱退
1968年には社会主義国家間の軍事同盟ワルシャワ条約機構を脱退

この時点で、アルバニアは西側陣営からも東側陣営からも孤立した断交状態に陥った




64名無しの歴史部員 ID: ID:6h3

アホッジャ




66名無しの歴史部員 ID: ID:muK

なんて可哀想なアルバニア。
しかしそんなアルバニアに手を差し伸べてくれる国が一つだけあった
中国や
毛沢東もフルシチョフの融和路線には否定的な立場を取っていた
その結果起きたのが中ソ対立で、同じくソ連と対立していたアルバニアに中国が接近したわけやな
そんでアルバニアが中国と親交を深めていった結果、中国の“あの”大躍進政策の影響を受けることになる

文化大革命や






67名無しの歴史部員 ID: ID:QJb

毛沢東、世界史でやると結構無能エピが多い




69名無しの歴史部員 ID: ID:muK

文化大革命に“感銘を受けた”ホッジャは、アルバニアでも文化大革命を起こすことを決意
無神国家宣言をするに至った
ここで冒頭に繋がるわけやな

無神国家宣言てのが具体的にどういうものかというと
教会やモスクを閉鎖して、宗教の信仰そのものを違法化したってことや
※あのソ連ですら、市民の信仰自体は認められている(聖職者は弾圧された上、市民の礼拝などは禁じられていたが)

そしてこの徹底した宗教の禁止令が、今日のアルバニアの宗教観にも大きな影響を与えている




70名無しの歴史部員 ID: ID:muK

冒頭でもさらっと触れたけど、アルバニアのイスラム教徒はヒジャブもブルカも着ない
しかもイスラム教で禁止されてる豚も食べるし、飲酒もする
(ヒジャブやブルカってのはこういう↓イスラムの民族衣装のこと)




wikipediaにも書いてあるけど、アルバニアの宗教観ってのはすごい世俗的なんや
平たく言えば、めちゃくちゃ宗教に寛容ってことやな
この辺は日本とも共通点があるかもしれない




72名無しの歴史部員 ID: ID:6h3

>>70
寛容なのか不寛容なのかなんやこれ




74名無しの歴史部員 ID: ID:dmR

アラビア半島から離れるほど寛容になっていくからね、仕方ないね
トルコ人も酒飲むやろ




80名無しの歴史部員 ID: ID:muK

まあそんなこんなで色々とアルバニアに影響を与えた無神国家宣言やが
その端緒となった中国との蜜月関係もそう長いこと続くものではなかった

1976年に毛沢東が死去して鄧小平が実権を握ると、中国は資本主義的な市場原理を持ち込んで経済改革を行うことになる
生粋のスターリン主義者のホッジャと、社会主義に市場原理を導入する中国。……あとは分かるな?

ホッジャは中国と断交、ついでに北朝鮮も断交
こうしてアルバニアは、全世界と断交という事実上の鎖国状態に突入した
ホッジャの熱烈なスターリン崇拝と独自路線は、やがて「ホッジャ主義」なんて呼ばれるようになる




81名無しの歴史部員 ID: ID:ph5

やホッジャ神




83名無しの歴史部員 ID: ID:BEk

>>81
いうほど神か?




85名無しの歴史部員 ID: ID:muK

しかしホッジャも寄る年波には勝てず、1982年に政権から退き、1985年には死去
その後アルバニアはアルバニア共和国に改称し、民主主義国家として社会主義国家から資本主義国家に転換していくことになる
が、この転換があまりにも急進的すぎた




88名無しの歴史部員 ID: ID:muK

市場経済を導入した結果、社会主義時代には国営企業しかなかったアルバニアにも民間企業の設立されるようになり、外資も積極的に流入してくることになった
しかし金融機関の整備が未熟なままで、投資先に困ったお金が民間投資会社に流れ込んでいく結果になったんや

これに目をつけたのが、ユーゴスラビア紛争で武器の密輸をして金を荒稼ぎしていたマフィア
武器の密輸で荒稼ぎしたといっても、それは違法な金なので公的な場に持ち込むことはできない




90名無しの歴史部員 ID: ID:muK

そこでマフィアは、

アルバニアに民間投資会社を建設→凄まじい利回りを設定(年利100%~2000%)して金を募る
→募った金を元に武器を購入、ユーゴスラビアに密輸して暴利で売る→暴利で得た金をもとに、投資会社の配当金に当てる

というサイクルを作り、違法に得た金を投資会社でマネロンしつつ、投資会社を健全に運営しているように見せかけたんや




92名無しの歴史部員 ID: ID:muK

結果として、金融市場に疎かったアルバニア国民はこれに騙されてしまい、投資会社には凄まじい額の金が集まった
大金を得た投資会社はテレビでCMを流し、広告し、やがて国をも動かした
国の信頼を得たことで、更に国民の過半数から金をせしめることに成功したんや




94名無しの歴史部員 ID: ID:muK

しかしそんなサイクルも、戦争を軸にしている以上そう長くは続かない
ユーゴスラビア紛争の終結とともに、このサイクルは破綻を迎えた
そして投資会社は、集めた金を持ち逃げしたんや

預けていた金を全額持ち逃げされたことで、国民の過半数が詐欺によって破産
国は無政府状態に陥り、国連軍が出動して鎮圧する事態になった
これがwikiにも載ってる1997年アルバニア暴動って呼ばれる出来事やな




97名無しの歴史部員 ID: ID:muK

しかしこれだけの事がありながら、意外にもねずみ講による混乱は数年で終息
情勢も安定化して、GDPも右肩上がり
経済もしっかり回復して、現在はEU加盟候補国にまで登りつめてる
今じゃアルバニアもリゾート観光地として発展してるから、コロナが終息したらぜひアルバニア観光を

……ってな感じで解説終わりでええやろか?




101名無しの歴史部員 ID: ID:UIV

アルバニアみたいな国やなって思ったらアルバニアだった




引用元:世界一の珍国家について解説するwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww