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名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:23:03 ID: Z8WxBEja0.net

源氏物語には数多くの個性的な人物が登場します
その中からとりわけ魅力的な登場人物を選び順位付けしました
あくまで独断と偏見ですので、すべての魅力ある人物を網羅するものではないという事をご了承くださいませ




 

3名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:23:20 ID: Z8WxBEja0.net

第10位 六条御息所

六条に邸宅を構え、東宮(皇太子)の妃として入内したためこの名で
(御息所は本来は帝の皇子・皇女を産んだ女御・更衣の事を指すが、
紫式部の時代には皇太子妃をも指す呼称となった)呼ばれます
大臣家の出身で将来の中宮候補として大切に育てられ、
美貌・教養・嗜み全てにおいて完璧な貴婦人でしたが
紫式部はそんな彼女に源氏の中で最も不幸な運命を授けました
本来なら中宮にもなれた尊貴の人である彼女、
夫と死別したために中宮にはなれず、
未亡人として世間の尊敬を受けつつも、
悶々とした日々を過ごしていました
源氏に目をつけられ、最初の方こそ源氏とはうまくいっていたものの、
「付き合った最初の頃は面白かったけど、
付き合うのに疲れるようなプライドの高い女はダメなんだわ。
女はやっぱり気質の優しい人の方がいいんだわ。
はっきり言うとワイの理想の女性は賢いのに女らしさと優しさを備えた藤壺マッマやった……
それはともかくおはD六条さんはポイーで」と源氏にすげなく扱われるようになってしまいました
不幸が不幸を呼び、最終的に彼女は生霊と化し死後も成仏できずに苦しみ続けます
更に言うと源氏は彼女の娘である伊勢斎宮も狙っていました
どこまで最低な男なのでしょうか、光源氏




5名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:23:36 ID: Z8WxBEja0.net

第9位 故按察使大納言北の方(源氏の外祖母の方)

この身分の女性は作中に二人登場し、
いずれも脇役ながら重要なキーパーソンとしての役割を与えられています
ここでは源氏の母方の祖母の方の大納言北の方を取り上げます
桐壺にしか登場しない脇役の彼女ですが、
「未亡人ながら名門の出でたしなみがあり、
後ろ盾のない一人娘を、
頼もしい後見があって後宮で華やかに振る舞う他の妃たちに見劣りせぬよう、
恥ずかしい思いをすることのないように心を砕いた」と控えめながら
立派な母親として称賛されています
そんな彼女、一人娘が帝の寵愛を独り占めしたために孫を残して亡くなってしまい、
「夫にも娘にも先立たれるなんて……」と涙の日々を過ごし、
彼女と源氏を心配した帝が遣わした女官に
「娘が上のご寵愛を受けたのは娘の身分を考えると身に余る光栄ではございましたが、
そのために娘が尋常でない死に方をしたかと思うと、悲しく思います。
そう思うも子に先立たれた母の盲愛と思し召しくださいませ」と
暗に帝を批判する気骨も感じさせる人物です
ちなみにもう一人の大納言北の方は紫の上の母方の祖母であり、
紫式部は源氏と紫の上が境遇の上でも似たもの同士である事を指し示しています




7名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:23:49 ID: H3Xx80zg0.net





9名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:24:03 ID: Z8WxBEja0.net

第8位 朱雀院女二宮(落葉宮)

源氏の異母兄である朱雀帝の第二皇女、つまり源氏の半姪です
朱雀院女三宮を源氏に奪われてしまい、
傷心の柏木が「せめて宮様につながるお方を妻に迎えたい」と願い、
朱雀院に直談判して迎えた妻です
彼女は源氏女御が産んだ女三宮と違い、
受領の出のとても身分の低い更衣が産んだ皇女であったため、
朱雀院もあっさりOKを出したのですが、これが悲劇を生んでしまいました
二宮自身は母が美人で才気ある貴婦人だったために、
容姿は三宮ほどではないが優れ、
達筆で、和歌の嗜みも音楽の嗜みもあったのですが、
「やだ!小生三宮さまじゃなきゃやだ!ねえやだ」と駄々をこねる柏木には
「妹君と違ってなんてつまらない女だろう。落葉みたいな人だ」と罵られてしまいます
柏木はのち三宮と密通しそれが源氏に露見したために悶死するのですが、
その死後お見舞いに通うようになった柏木の親友である夕霧に思いをかけられます
その際の夕霧の求愛の仕方が強引であった為に
内親王でありながら恥をかかされた上に最愛の母親まで亡くす結果となってしまいました
その後源氏ほんへには彼女の名は登場することはありませんが、
宇治十帖では夕霧の正室として厚遇される姿が描写されます
これは彼女を憐れんだ後世の作家が付け足した事は確定的に明らか、はっきりわかんだね




10名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:24:19 ID: Z8WxBEja0.net

第7位 空蝉

朝顔、秋好、玉鬘と並んで源氏を拒んだことで知られる女性です
地方長官たちの長であった父を持ち、
順調にいけば桐壺帝に入内する未来が約束されていましたが、
作者は彼女に残酷な運命を与えました
両親を亡くし、幼い弟を抱えて入内どころではない彼女、
生活の為に現代で言うところの愛媛県知事に嫁ぎます
自分より年上の息子がいる男の後妻として灰色の日々を送る彼女、
「女は身分が高すぎても低すぎてもつまらない。
中流階級こそお宝の山」と悪友に吹き込まれた源氏に襲われてしまいます
最初の逢瀬こそ源氏を受け入れた彼女ですが、
真面目な性格の彼女、人妻でありながら他の男と通じた罪の意識に苛まれ、
二度目の逢瀬では源氏を拒みます
その後は源氏との間にも夫との間にも子供ができず、
未亡人として出家、涙の墨色に染まった袖をまとい一生を終えました




12名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:24:36 ID: Z8WxBEja0.net

第6位 明石の君

空蝉と同じく現代で言うところの県知事の娘に過ぎなかった彼女ですが、
両親に立派な教育を施され、
「こんな田舎に都の貴婦人にも劣らぬ素晴らしい女性がいるなんて。
ウレシイ……ウレシイ……」と、源氏に深く愛され、
彼の一人娘である明石の若君(のちの明石中宮)を生みました
当時の貴族の女性は生母の身分で将来が決まった為、
娘の将来の為にと涙を呑んで娘を紫の上に差し出します
その覚悟ある行為と、決してでしゃばらぬ控えめさが功を奏し、
最終的には帝の外祖母にまでのぼりつめます
「女は身分が高すぎても低すぎてもつまらない。中流こそ面白い」という、
自信中流階級の出で入内など夢のまた夢であった
作者の信条(クレド)を体現した人物です
ちなみに彼女、女性が弾くのはいささか下品とされた琵琶の名手ですが、
彼女が弾くと親王の手にも聴こえるほどの高貴な音色が出たそうです
(紫式部のドリー夢)感じちゃう!




14名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:24:56 ID: Z8WxBEja0.net

第5位 明石尼君

明石の君の母で、彼女自身は皇族につらなる名門の出であったため、
田舎にありながら娘に最上の教育を施すことができました
孫娘の将来を思い、娘に孫を手放すよう勧めたのも彼女です
数々の功徳が功を奏し、県知事の妻ながら、
中宮の外祖母、東宮の曾祖母として人々に羨望される老後を送りました
女性として最高の幸福をつかんだかのように描写される彼女ですが、
それだけでは終わらないのが紫式部の筆の冴えです
長く連れ添った夫が
「住吉の神のお告げが実現しました。私は山に入り獣共にこの身を差し出します。
さようなら、お元気で、来世でまたお会いしましょう」という別れの手紙を寄越すと、
娘に向かって「貴女の為に最上の幸せを得たわたくしですが、
同時に貴女の為に譬えようもなく悲しい思いをする事ですよ」と、
彼女自身の立派な人柄と悲しみをも描写します
人間臭くていい!いいよ!




16名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:25:13 ID: jsBufhLJ0.net

すげー本格的じゃん




17名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:25:13 ID: Z8WxBEja0.net

第4位 夕顔

父は三位中将、母はその北の方で、
母を失った乳母の子(※乳母は主人の子供におっぱいをあげるのが仕事なので、
亡くなってしまったらその乳母の子供はいらない子となってしまいます)も
自分の子と同じようにかわいがる情け深い両親に大切に育てられましたが、
残念ながら夕顔一人を残して早世してしまいます
最初の夫との結婚生活は(夫の正妻にモラハラされたために)うまくいかず、
源氏との結婚でようやく幸せをつかんだかのように見えた矢先、
六条御息所に呪い殺されるクッソ哀れなヒロインです
そんな彼女、そんな境遇にも負けず、
源氏を見かけた時に「市井に咲く夕顔の花さえ輝いて見えますわ。
さては貴男、噂の源氏の君ではなくて?」
源氏と契った後に「あの時は輝いて見えた貴男ですけど、見当間違いでしたわ。
大した事ございませんのね!」とユーモアを交えて語る知的でお茶目な人物です
夕顔が男性人気ナンバーワンなのは確定的に明らか、はっきりわかんだね




18名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:25:28 ID: 76zgsB2qa.net

紫の上とかいうGP




19名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:25:33 ID: Z8WxBEja0.net

第3位 紫の上

作中最も幸福であり、同時に不幸であった人物です
源氏にさらわれなければ継子いじめの典型例として
王女御(彼女の異母妹)の付き人くらいで人生を終えたであろう彼女ですが、
源氏の思い人である藤壺に似ているのと、
母と祖母に早く死別し、源氏と境遇が似ているという理由で攫われ、
将来の源氏の妻として最高の教育を受け、
素質があった為「樺桜の如く」花咲きます
源氏との間に子供こそできなかったものの、
明石の若君を養女にし源氏の一の人として大事にされた彼女、
「紫のゆかり」に囚われた源氏の浅はかな行為により、
誇りとアイデンティティを粉々にされます
その後の彼女の転落ぶりは……
こればかりはわたくしが説明するのは無粋でしょう、
若菜以降の源氏ほんへをお読みになって、どうぞ




20名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:25:52 ID: Z8WxBEja0.net

第2位 桐壺帝

源氏の父です
当時は帝は完全無欠の立派な人物として描写されるのが普通でしたが、
紫式部は彼を欠点だらけの人間臭い、それ故に魅力的な人物として描写しています
・当時の帝はおきさきたちを身分に応じて平等に扱わないといけなかったのに、
皇太子を生んだ弘徽殿を差し置いて身分の低い桐壺を溺愛した
・桐壺更衣を愛するあまり政治をおろそかにした
・桐壺更衣を亡くして悲しむあまり彼女に似ている少女を幼な妻とした
・次男と後妻の密通に気付いていながら気づいていないふりをした
・次男を溺愛し、長男はそれほど可愛がらず、
のちに次男が流刑にあった際、次男は助けたが長男には眼病の呪いをかけた
こんなに欠点だらけの人物なのに魅力的なのは何故?多分あさきゆめみしの影響ですねこれは……




21名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:25:59 ID: 4jBzCbyad.net

おま




23名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:26:07 ID: Z8WxBEja0.net

第1位 桐壺更衣

源氏の母です
彼女に関しては彼女の言葉を引用すればそれで十分でしょう
「いつかは尽きる命ですが、貴男と別れていく死出の道が辛いあまりに、
行きたいのは生の道、貴男と共に生きる道でございますのに、
貴男と死別する運命と分かっておりましたならば、
入内などせず、貴男に悲しみを与えるような事はいたしませんでしたのに」
楽器の演奏が巧みで、和歌もうまく、
死に際にもこんないたいけな事を言える絶世の美女、
桐壺帝が誰よりも愛し、源氏が理想の女性として追い求めるのは
当たり前だよなあ?!




25名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:26:20 ID: jsBufhLJ0.net

は?




26名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:26:27 ID: lVQG7u/E0.net

は?




30名無しの歴史部員 2020/08/10(月)12:26:43 ID: V+b1RWZk0.net

おは源氏




引用元:源氏物語に登場する魅力的な登場人物をランキング付けしました