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名無しの歴史部員 2020/05/20(水)19:49:20 ID: UVLPGoih0.net

源氏物語には見どころがたくさんあるゾね
みうが源氏から厳選したシーン、コロナ無聊の慰めに364364

1 夕顔の花を見て「あれなに?」と聞いた源氏に夕顔が興味を示して和歌を描いた扇を贈るシーン
2 六条御息所をもてあそぶ源氏を見かねて父帝が注意するシーン
3 大納言北の方を気遣って遣わされた帝の女官が彼女と一緒に思い出語りをするシーン 
4 更衣の退出を惜しんで泣く桐壺帝に桐壺更衣が歌を詠みかけるシーン
5 ペットにしていたすずめのひなが逃げたので泣きじゃくる若紫を祖母がたしなめるのを源氏が垣間見るシーン
6 明石尼君が明石女御に彼女の出生の秘密を語り、女三代がその場に集うシーン
7 美しく舞う源氏を藤壺女御が「彼とやましい関係でなかったら誇らしい事なのに」と複雑な心境で眺めるシーン
8 六条御息所の娘と源氏が会話を交わし、源氏が劣情を隠せないシーン
9 源氏が催した女性たちだけの演奏会




 

2名無しの歴史部員 2020/05/20(水)19:49:32 ID: UVLPGoih0.net

1 夕顔の花を見て「あれなに?」と聞いた源氏に夕顔が興味を示して和歌を描いた扇を贈るシーン

源氏の従兄の愛人だった女性が、
その正妻のモラハラから逃れるため知人の家に泊まっていた際、
その家の垣根に咲いていた夕顔の花を見て、
「あの花何というの?こんなみすぼらしいところに咲く割には綺麗だね」と源氏が従者に問いかけて名前を聞く
その源氏を見た夕顔が彼に興味を示して
「夕顔の花が光り輝いて見えますわ。さては貴男、名高い貴公子源氏の君ではございません事?」と
彼を誘うシーンゾね
源氏物語で女の方から男に誘いをかけるのは源典侍とこ↑こ↓だけなんで、
そういう意味でも異質で、それ故に印象的なシーンゾね
ちなみに夕顔ちゃん、この後源氏としっぽりあちあちシーンで、
「源氏さまは光かと思っておりましたけれど、わたくしの思い違いでしたわ。
実際契ってみますと大した事ございませんのね!」と(冗談交じりながら)源氏に言える、なかなか強かな女人ゾね




3名無しの歴史部員 2020/05/20(水)19:49:39 ID: eM0wxrfZ0.net

なるほどね




4名無しの歴史部員 2020/05/20(水)19:49:44 ID: UVLPGoih0.net

2 六条御息所をもてあそぶ源氏を見かねて父帝が注意するシーン

当代きっての貴婦人、六条御息所の綺麗な字を見て彼女に興味を示し
(※源氏はなまなかには落としづらい高貴な女性ほど落とすのに燃えあがる癖がある)
猛烈にアプローチした源氏が、
恋が成就すると「いざ付き合ってみると重い女で扱いにくいんだわ。おはD六条さんはポイーで」と彼女をぞんざいに扱い、
その醜聞を聞いた父帝が息子に
「六条さんは私の同母弟のお后で、お前にとっては叔父さんの未亡人なんだよ。
家族のように私も思っているから、お前がしているようにぞんざいに扱っていい人じゃないんだよ」とたしなめるシーンや
どうという事のないシーンのように見えるが、
かつてその源氏の父帝も、
源氏の母である更衣を熱愛するあまり、
「彼女は下女のように扱っていい身分の低い人ではないのに、帝がそばからお離しにならないもので、
まるで下賤のものであるかのように見えていたし、周りもそのように彼女を扱ってしまった」と作者が突っ込みを入れるシーンがあるんやが、
その事を踏まえると味わい深いシーンゾね
桐壺帝と源氏、身分は違えど似たもの親子なんやなって……




5名無しの歴史部員 2020/05/20(水)19:49:58 ID: UVLPGoih0.net

3 大納言北の方を気遣って遣わされた帝の女官が彼女と一緒に思い出語りをするシーン

桐壺更衣を亡くして悲しみに沈む帝が、
他人である自分がこんなに悲しいのだから、
まして大事な一人娘を失った母北の方はどんなに辛い思いをしているだろうかと、
信頼のおける女官を遣わして彼女を慰めるシーンゾね
この2人の会話は19世紀の近代文学にも引けを取らぬ卓越した心理描写がなされているゾね
北の方は「帝のご寵愛はありがたいことではございましたが、
それがあの娘の寿命を縮めてしまったような気がしまして。
そう思うのも、子供に先立たれて嘆き悲しむ母の盲愛からではございますけれど」
女官は「帝もその事は残念に思っておいででした。
帝は、更衣とははやく死別する運命にあったので、周りから顰蹙を買うほど彼女を偏愛したのだろう、
そう仰っていました」
北の方と帝の認識の微妙なズレにおっぱい(漱石の作品の如き心理描写)感じちゃう!




6名無しの歴史部員 2020/05/20(水)19:50:10 ID: UVLPGoih0.net

4 更衣の退出を惜しんで泣く桐壺帝に桐壺更衣が歌を詠みかけるシーン

みうが源氏物語の虜になるきっかけとなった、
みうが源氏の心臓、文字通りのこころと信じてやまぬシーンゾね
「貴女と私は共に生き共に死ぬと誓ったのですから、
私をおいて実家には帰れますまい、
死ぬなら私の腕の中で逝っておくれ」と咽び泣く帝に、
更衣が帝と同じくらい悲しみを覚えながら、
「貴男と別れて逝くのはつろうございます。
行きたいのは貴男と共に生きる道でございますのに、
こうなる運命と分かっておりましたならば、
そもそも入内などせず、貴男に悲しみを与える事はいたしませんでしたのに」
と息も絶え絶えに語るシーンゾね
この名場面にみうが申し上げる事は何もないゾね
みうは寡聞にしてこんなに悲しい男女の別れをシーンを存じ上げぬゾね……




7名無しの歴史部員 2020/05/20(水)19:50:22 ID: UVLPGoih0.net

5 ペットにしていたすずめのひなが逃げたので泣きじゃくる若紫を祖母がたしなめるのを源氏が垣間見るシーン

教科書に載っているのでたぶん源氏で一番有名なシーンゾね
若き日の紫の上のかわいらしさ、孫娘を心配する尼君の優しさもさりながら、
「生き物をいじめると仏罰が当たりますよといつも申し上げておりますのに」と、
この物語を貫く重要な発言がなされるゾね
継子いじめからは救われたものの、
源氏に籠の鳥にされ、最後の望みである出家も許されず、
紫の上が不幸な最期を迎えたのは小さい頃の行為に対して仏様の罰が当たったんやなって……
こんな序盤から伏線をはる紫式部の力量におっぱい(感銘)感じちゃう!




8名無しの歴史部員 2020/05/20(水)19:50:34 ID: UVLPGoih0.net

6 明石尼君が明石女御に彼女の出生の秘密を語り、女三世代がその場に集うシーン

基本悲しいシーンの多い源氏物語だが、
作中では一人も死人が出ていないことからもうかがえるように、
(不思議な事に)明石一族に関してだけは入道の出家のシーン以外では悲しみが描かれる事はないゾね
このシーン、源氏では珍しく女系の三世代が集い、
それぞれに心の内を述懐するゾね
尼君は「老いぼれはしたものの、こんな幸福を得て喜ぶ老女を誰がとがめられましょう」
女御は「老女を道先案内人に、生まれ故郷を見たいものですわ」
御方は「明石に一人残るおじいさまも、わたくしたちのゆえに心を痛めておいででしょう」
このシーンからも源氏の卓越した心理描写を感じますよ~感じる感じる




9名無しの歴史部員 2020/05/20(水)19:50:45 ID: UVLPGoih0.net

7 美しく舞う源氏を藤壺女御が「彼とやましい関係でなかったら誇らしい事なのに」と複雑な心境で眺めるシーン

(ほんへでは明らかにされていないが、
とりあえずここでは源氏の父帝はずっと桐壺更衣を忘れられず、
藤壺女御に対してはその形代以上の愛情はなかったものとする)
桐壺更衣の形代として桐壺帝からは本当の意味では愛されず、
親近感がこうじて源氏と道ならぬ恋に落ち、
関係を持って子供さえもうけた藤壺が、
彼女もまた本当に愛していたのが帝ではなく、
義理の息子である源氏であったことが分かるシーンゾね
このシーン、とってもきれいなのに、
絵に起こすと今一つ響いてこないのは何故?涙涙です……




10名無しの歴史部員 2020/05/20(水)19:50:58 ID: UVLPGoih0.net

8 六条御息所の娘と源氏が会話を交わし、源氏が劣情を隠せないシーン

六条御息所に
「貴男と関係を持ったせいで私は不幸になった。
どうか娘にだけはそんな思いはさせないでね」と念押しされていたこともあり
その娘は息子の后にして手を出さなかった源氏やが、
このシーンではその娘(秋好中宮)に危うく手を出しかけているゾね
ここでは有名な春秋優劣論がなされるんやが、
たぶんここで秋好中宮が
「どちらが素晴らしいかなんて決めかねますわ。
でもわたくし自身は、母が亡くなった秋に心惹かれますの」と答えず、
春が好き!と言っていたらば、
源氏は六条を忘れて手を出して母娘どんぶりをキメていたんやろうなって……




11名無しの歴史部員 2020/05/20(水)19:51:11 ID: UVLPGoih0.net

9 源氏が催した女性たちだけの演奏会

源氏の女人がそれぞれに素晴らしい才能を発揮し、
彼女らの素晴らしい魅力もさりながら、
夕霧が御簾の外からそれを耳にし、
「父上の女人はそれぞれに素晴らしい人たちだ。
うちの女房は楽器はあまり得手ではないが、
ああいう妻がいれば毎日楽しいだろうな」と、
真面目な彼には珍しく浮気心を抱き、
親友の死後残されたおしとやかで楽器演奏の巧みな内親王に思いをよせ、
ついには雲居の雁という幼馴染の妻がいながら彼女を娶ってしまう、
母葵上に似て堅物な夕霧も源氏の血から逃れられなかったことを示す重要なシーンゾね




16名無しの歴史部員 2020/05/20(水)19:53:22 ID: F1K1yfjR0.net

伸びろ




引用元:源氏物語に魅入られた多田野社畜のみうが組んだ源氏物語の名場面打線